入院先のベッドで考えたこと

入院先のベッドで考えたこと

今年に入って、入院するのは三度目です。

よく「入院は嫌」という声を聞きますが、私はあまりそうは感じません。

むしろゆっくりと休めて、この世の天国だと思ってしまいます。

入院するまでの日々の方が、むしろ大変でした。

ストレスが極限に達したらしく、胃潰瘍で吐血して、心臓も治療が必要だと言われました。

入院する前月の半ばには入院すべきだったらしいのですが、仕事を理由に断っていたのです。

今、この文章を書いている二日~三日前に入院することになりました。

あまり考えないようにしていますが、もちろん治療がうまくいくとは限りません。

最悪のケースということも、頭に入れないといけません。

最悪のケースとは何か、直接的な表現では書けないくらいのショックを受けています。

最初に医師から聞いた時には、非常に戸惑いました。

もちろん生存の可能性もありますが、できない可能性もあるでしょう。

精神的にものすごいショックでしたし、しばらくは呆然としていました。

仕事を優先して、どんなにしんどくても「休む」という選択肢を取らなかった結果だとはわかっていました。

せめて今からでも、心を入れ替えて病院のベッドで休まないといけないことはわかっています。

けれども、眠れなくなったこともあり、深夜もひたすら仕事をしています。

個室から大部屋に移ったことで、パソコンを部屋で使えるようになったこともあり、起きている時は常にパソコンに向かっています。

こんな時に在宅でも可能な仕事を請負っていてよかったな、とつくづく思いました。

しかし、私のメールに妙に「追い詰められた」感じがあるのでしょうか?

担当者からの返信等を見ると、どうも何かおかしなところを感じているのか、ご負担に感じているであろう節を感じてしまいます。

病気の時は人間はえてして過敏になるものですから、考え過ぎかも知れません。

けれど先月迷惑をかけた会社だったので、仕事をくれたことに心から感謝しています。

仕事があるおかげで、どれほど心穏やかな闘病生活を送れているか、わかりません。

どれだけ会社の求めている仕事のラインに、到達しているかはわかりません。

できる限り迷惑をかけた分を取り返し、少しでも役に立てればいいなと思っています。

人間は「もし自分が死ぬ可能性がある」と思った時に、限りなくピュアになれるのかもしれません。

本心から人の役に立ちたいと思ったのは、29年間の人生で今がはじめてです。

どうしたらこの仕事を通じて、喜んでもらえるかな?とか。

どうしたら納得してもらえるラインに到達できるのか?とか。

自分がどうであるかをさておき、周りのことばかり考えてしまう、そんな自分がいます。

入院してふと思ったこと

2日~3日前に「胃潰瘍」「心臓」「内分泌の病気」の三つ巴で入院しました。

しかし家族以外には、「検査入院」で通しています。

理由は友人や恋人だといらぬ心配をかけてしまうので、電話などで極力元気に振る舞うようにしています。

知人も心配をかけたくなくて言わないことも多いのですが、知人の何気ない一言にグサリと来たが何度もあったのです。

「あなただけがしんどいわけではない」

「あなたの方にも事情がある人がたくさんいらっしゃいますよ」

知人の一言に一時期はどれほど苦しめられたか、わかりません。

悪気はなくて、慰めの意味で言った一言なのかも知れません。

けれどもその言葉を聞く度に「私はいかにも自分だけがしんどいように相手に話してしまったのか?」と落ち込みます。

一時は「人がどれほど病に耐えているかもしらないで・・・」と怒りで眠れなくなったこともあります。

頑張ろうと思っていた気持ちが、マイナスに持っていかれる一言でもあります。

最近、「あなただけがしんどいわけではない」という言葉の真意をはかろうとするようになりました。

私は自分本位に物事を考え過ぎていたと思います。、

相手がすごく辛い思いをしていたり、また過去に辛い経験したかもしれないことを見過ごしていたのかもしれません。

自分が「辛い」「しんどい」のを分かってほしいと、無意識に相手に求めていたんだと思います。

自分の隠された思いに気づいてから、不思議と相手に対する優しい気持ちが湧いてきました。

家族や友人、恋人に感謝や気遣いより、愚痴ばかり言っていた自分が恥ずかしくなりました。

自分の気持ちが変わっていくと、不思議と知人からかけられる言葉も変わってきました。

「本当に辛いだろうに、前向きに頑張っているね」

「何かできることがあったら、なんでも言ってちょうだい」

今まで同じ事を話しているつもりでも、好意的に返してくれることが増えました。

傷つく言葉をもらうことはほとんどなくなり、相手がもらい泣きして手を握ってくれることもありました。

よほど今までは、不幸を売り物にするようなひどい話し方をしていたんだな・・・とちょっと傷つきましたが。

私が胃潰瘍になった原因のひとつに、職場の仲間から「生きている価値がない」などのひどい中傷がありました。

よくいじられる方には原因がないと言われますが、私の場合は卑屈になり、相手に嫌な思いをさせていたのかもしれません。

相手のことを思いやり、堂々といきていればひどい中傷もなかったかもしれません。

自分の生き方・考え方ひとつで、案外世の中は変わってしまうのかも!?

今回の入院でふと思いました。